慰安婦問題について、いろんな報道: 台湾地方選挙「馬英九NO」の意味。馬総統、党主席を辞任へ。ザ・ボイス 勝谷誠彦 ニュース解説。台湾地方選挙のこの結果の背景に、香港 デモ隊と警察の間で大規模な衝突もありそう?

Translate

2014年12月4日木曜日

台湾地方選挙「馬英九NO」の意味。馬総統、党主席を辞任へ。ザ・ボイス 勝谷誠彦 ニュース解説。台湾地方選挙のこの結果の背景に、香港 デモ隊と警察の間で大規模な衝突もありそう?

「中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス」
台湾地方選挙「馬英九NO」の意味
若者の覚悟が動かす台湾、問われる日本

福島 香織  >>バックナンバー  
2014年12月3日(水)1/5ページ 
11月29日に投開票が行われた台湾の地方選挙がすごいことになった。
これは6つの直轄市長(台北、台中、台南、高雄、新北、桃園)ほか、
直轄市議 375人、県市長16人、県市議532人、郷鎮市長198人、
郷鎮市民代表2096人、村里長7851人、山地原住民区長6人、
同区民代表50人を選出する9つの選挙を一度に行い、
通称「九合一」選挙と呼ばれている。
で、この結果が1949年、
台湾の国民党統治が始まって以来の記録的な
国民党大敗北を喫する結果となったのだ。 
惨敗という言葉でも足りない
 台北市長選では国民党名誉主席・連戦の息子、連勝文候補を相手に、
57.16%の得票率で、無所属新人の柯文哲候補が当選した。
柯候補は台北大学 付属病院の元外科医、経験ゼロの「政治素人」で、
口下手で、人見知りで、およそ政治家向きではないと思われる。
だが、医者としての人望の高さもあって、
市民からおおむね好感をもたれていた。
【台湾チャンネル】第59回、台湾派が大勝!
国の前途を賭けた地方選挙[桜H26/12/4] SakuraSoTV

一方、国民党の対立候補の連勝文候補は
祖父の代から国民党の中心にいる政治家サラブレッドでありながら、
聞くところでは国民党内の人望はあまり高くない。
一般市民にしてみれば、連戦名誉主席は
資産200億NTDを隠し持つと噂される特権階級であり、
中国利益の代表であり、その親の威と金を借りたドラ息子という印象だ。
総統の馬英九と連戦は犬猿の中なので、
連家に台北市を牛耳らせたくないという意思もあって、
党内のバックアップが十分でなかった、と聞いている。
だが台北はいわば「首都」であり、国民党の牙城。
無所属新人が簡単に勝てる選挙では本来なかったはずだ。
 台北以上に驚いたのが台中と桃園で民進党候補が勝ったことだった。
台中はマフィア勢力の強い地域で、
3期13年を務めた現職・胡志強候補は、
いわゆる国民党的金権政治の権化みたいな人物。
台中の選挙といえばマフィアが集票マシーンとなってかなりえげつない。
 だがその土地で、民進党の林佳龍候補が57.06%の得票率で当選。
桃園は国民党の地盤で事前の世論調査でも
国民党圧勝と見られていた都市。
さらに新北の国民党ホープ、
将来の総統候補と目される朱立倫候補の辛勝ぶりが、
他都市の敗北よりもショックだったにちがいない。
16県市長も国民党がとったの はわずか5県。
惨敗という言葉では足りない負けっぷりである。
なぜここまで雪崩を打ったような負け方をしているのか。
一言でいえば、馬英九政権への不信任票であるといえよう。
台北市で、手あたり次第に、柯文哲に投票した有権者に
「なぜ柯文哲に入れたか?」と聞けば、
一番頻繁に受ける答えは「馬英九にNOを言いたい」ということだった。
中には生粋の国民党支持者だが、
今回の選挙で初めて国民党以外に投票する、という人もいた。 

「馬英九にNOを言いたい」
 馬英九政権下の台湾では呪われているかというぐらい、
不幸な事件が多い。
連続する食品安全事件、47人が死亡した旅客機の着陸失敗、
台北の地下鉄の無差別殺傷事件、200人以上が死傷した
高雄市街地のすさまじいガス爆発事故…。
いずれも馬英九の責任、というわけではないのだろうが、
その事件後の対応がまずく、有権者の神経を
逆なでするようなところがあったというのは事実だっただろう。
うまく表現できないが、この人ではダメだ、
この人の代わりならとりあえず誰でもいい、
と有権者が強く思ってしまうようなダメさなのだ。
 投票結果が出たあとのテレビ番組、翌朝の新聞でも、解説者は
「国民党の大敗北は馬英九のせい」というニュアンスを滲ませた。
国民党寄りの「聯合報」の翌日の一面見出しに
「江宜華(行政院長=首相に相当)は辞任 馬主席は辞任せず」とあり、
暗に馬英九はなぜ党主席辞任を辞任しないかと批判を含ませた。
同じく中国時報も「1949年以来の大敗戦 
総統府だけが残っている」と皮肉の見出し。
国民党内、親国民党派にも「馬英九離れ」があるのだ
党内圧力もあって、
最終的には馬英九が党主席を辞任することになりそうだ。)
 そして、この馬英九批判、党内の馬英九離れに、
拍車をかけたのが、言うまでもなく春の「ひまわり学生運動」であった。
馬英九政権が強引に進めよう とした
中国とのサービス貿易協定に反対して、
学生たちが3月18日から24日間にわたって立法院を占拠した。
馬英九総統の学生に対する誠意のない対応のあと、
王金平立法院長(国民党)が総統の意向を無視する形で、
学生に譲歩する形で運動を終わらせた。
この学生運動についてはこの欄で何度かにわけて紹介したが、
非常に戦略的でクレバーな学生運動で、
その運動によって喚起された台湾アイデンティティが、
今回の選挙の結果に結びついたと言ってよい。
ちなみにひまわり学運は「無色の学生運動」と呼ばれ、
国民党(青)と民進党(緑)の双方から距離をとった運動であったが、
実際にはリーダーの学生二人は親民進党派で
民進党の支援を受けていた一方で、
運動幹部には外省人が少なからずおり、
しかも運動をもっとも 効果的に着地させたのは
国民党の古だぬきこと王金平あったという、
青緑混合の運動でもあった。

「青緑混合の無色」から「白色」へ
 柯候補の選挙運動は明らかに、この運動の文脈上にあり、
「白色の力」をスローガンに訴えていた。
つまり「青と緑の対立の政治からの脱却」である。
青も緑も一緒になってよりよい台北を作ろう、ということだ。
 だが、なぜひまわり学運のときのように「無色」と言う言葉ではなく、
「白色」と言う言葉を使ったのか。
白色と言う言葉は、台湾人には白色テロを連想させるし、
あまりよくないのではないか。
この疑問への明確な答えは見つかっていないのだが、
「医者の白衣の白だろう」
「国民党への皮肉じゃないか?」
あるいは「白色というのは赤色(共産党)と対比する色で、
真の敵は赤色ってことでは?」といった意見を聞いた。
ひまわり学運はサービス貿易協定に代表される
中国の台湾経済支配にノーを言う運動であり、
中国との和平協定に
ひそかに意欲を燃やす馬英九総統への疑念が、
青も緑も関係なく広い世論の支持を得ることに成功した。
馬英九総統へのノーは、親中国派へのノー、ともいえる。
香港で起きている「雨傘革命」に対 し、
馬英九総統は支持を表明するなど、民主国家のリーダーとして
中国との思想的距離をアピールしたものの、
ほとんどの有権者は、これを選挙前の擬態であると見ているし、
その見方は正しいと思う。
反馬英九意識が青緑の長年の政治構造を越え、
民主主義国家・台湾のアイデンティティ
というものを探しあてようとしているなら、その向こうに
赤色を見ているからではないかという気がする。
 馬英九政権二期目が始まってからの台湾の急激な中華化、
台頭する中華化へのアンチテーゼとしての台湾アイデンティティの形成、
今年に入っておきた 「ひまわり学運」、
そして今回の地方統一選挙、
やがて2016年に予定される総統選挙までを
一つの流れと考えると、
今年は決定的に台湾の潮目が変わった年ではないか。
そしてその潮目を変えた大きな力が学生運動であったというのは、
とても台湾的であったと思う。
台湾は学生運動によって民主化が進み、
政治を変えてきた実績があり、今回もそうであった、ということだ。
若さというのは、やはり一つのはっきりしたエネルギーの塊であるし、
それが効果的に作用すると、 
世の中は少しずつでも変わってゆくのだなと、
台湾を見ていると、やはり思うのである。

ここで、日本の若者と政治のかかわりをちょっと考えてしまう。
日本も総選挙を控えているが、
そこで政治を語る若者というのが、
実に小賢しいというか胡散臭く見えてしまう自分がいる
これは私だけだろうか、と見回すと、結構同感を表明する人が多い
例えばNPO僕らの一歩が日本を変える」は10代の政治意識の向上や
政治参加の拡大を目指す高校生、大学生の集まり、
らしいのだが、やはり胡散臭い。
そのNPOの元代表が小学4年生を偽って民主党に有利な安倍政権向け
ネガティブキャンペーンを仕掛けたという事件が
ネット上に晒されたのも大きいのだが、たとえその事件がなかったとしても、
胡散臭さというのは感じたと思う。 

リスク負って動く若者たち。日本は?
 だが、台湾や、あるいは香港で見かける
政治意識の高い若者たちの言動については、
たとえ、その行動に違法性があるとしても、うっかりと共感を持ってしまう。
これはどうしたことか。
台湾在住日本人文筆家の片倉佳史氏に尋ねると
「危機感の違いじゃないですか」と言うことだった。
さらに「台湾の若者は、 対立する意見に対して、
聞く姿勢があり、議論しようという姿勢があるけれども、
日本の若者の政治意識は自己主張・自己実現に終始する」ともいう。
 この説明は、腑に落ちるところがあって、
台湾の若者の政治意識の背景には中国に対する危機感が切実にある。
それは中国が台湾に向けてミサイルを配 置しているという危機感であり、
中国資本に牛耳られた大企業スポンサーのせいで、メディア上に
中国批判言論がなくなったという危機感であり、
GDPは増えても若者の雇用が増えない中国依存経済への危機感である。
 中国化してしまえば、
台湾人が享受してきた自由な言論も民主も危うくなる。
実際、香港では、学生たちが普通選挙を求めて時に暴力に身をさらして
道路占拠を続けているが、中国は一向に妥協のそぶりも見せていない。
大人たちは、その危機感を堂々と声に出して言うことを怖れる。
だが、人生経験が浅く、
まだ恐れを知らない若者が大胆にも、その危機感を訴えると、
おろかだと思う人がいても、内心は共鳴したりすることがある。
 危機を意識しているから自ら背負うリスクを覚悟している。
政治運動なんてものは、
成功すれば英雄だが、失敗すれば人生を棒に振る。
ひまわり学運のリーダーたちは、
運動が終わったあとの責任は自分たちが負うと、
堂々と舞台の上で宣言した。
香港の若者は運動中に警察に逮捕されて「前科あり」になれば、 
将来の仕事や人生設計に大きな障害となるリスクを覚悟して
「雨傘革命」を継続する。
かくして、台湾や香港では些末な対立を乗り越えて、
自分たちの未来を考えようという世論が広がってゆく。
日本の政治意識の高い若者たちに、
そういう切実な危機感があるか、
リスクを負う覚悟があるかとういうと、ないだろう。
「前科あり」になるとか、将来を棒にふるかも、とか、そういうリスクどころか、
人前でボロカスに論破されるリスクですらとろうとしない。
だから、小4を偽った匿名でネット上に議論を巻 き起こそうとか
小賢しいマネをするのではないか。
自分をちやほやと持ち上げ肯定してくれる人としか付き合えない。 
東アジア変動へ。今こそ動け
 また日本の「意識高い系」と呼ばれる、
メディアで持ち上げられ(すぐに飽きられる)
若者の主張や行動が、自己実現・自己主張・自己陶酔ばかり、
と いう印象を持ってしまう。
人と議論を戦わせてより高い知見を得ようという姿勢があまり見えない。
自己陶酔は必要なのだが、やはり、政治を語るならば、
日本をよく変えたい、という公の意識もちょっとくらいは必要だろう。
 こういう話をすると、いいじゃないですか、
それだけ日本は平和なのですから、という人は多いだろうし、
私も日本は平和なんだな、と思ってきた。
でも、本当にそうだろうか、と今思う。
 台湾の政治の潮目が変わるということは、
実は東アジア情勢にもかなり影響があるはずである。
日本にとって、中国は危機だというつもりもないけれども、
日本をめぐる経済的、安全保障的な環境というのは、
これから劇的に動いていくかもしれない。
 そういう時代に、男の嫉妬で動いているような永田町とか、
米国の核の傘に守られていることを知りながら、
憲法九条のおかげで
日本は平和が守られているとかうそぶく似非リベラルとか、
親米VS親中に単純化されがちな対立構造とか、
既存のそういうものをこえて、日本人が広く共有できる方向性だとか、
アイデンティティとかを提示できるのは、
もう、固定観念に懲り固まって老化が始まっている
私たちの世代の脳みそではなくて、
無知や非常識をも武器にできる若者世代じゃないだろうか。
そういう「意識の高い若者」がそろそろ出てくる頃のような気もするのだが。
 それとも、日本はもう少し切実な危機にさらされないとダメなのか。

2014.12.2 20:22更新 (1/2ページ) (2/2ページ
産経ニュース中国の強硬姿勢「裏目」                   
…国民党大敗、対台湾政策見直しも
北京に駐在する台湾人記者によれば、
統一地方選で国民党が敗北した背景には、
サービス分野の市場開放を定めた中台の
「サービス貿易協定」の締結を強引に
進めようとしたほか、習政権が香港の民主化デモに対して
強硬な姿勢を見せたことで、台湾民衆の間で
「反中感情」が高まったことが背景にある。
 しかし、中国メディアは今のところ、台湾や香港の問題について
「偉大なる成果を挙げている」と習政権を持ち上げている。
当面の間、強硬姿勢を改める可能性は低いとみられる。
 今後、台湾で中国と距離を置く民進党が影響力を拡大するのは必至で、
中国とさまざまな場面で対決することが増えそうだ。
 
2014/12/01 ザ・ボイス 勝谷誠彦 ニュース解説「菅原文太さんが死去 」
「香港民主化デモ 強制排除で学生と警察隊が衝突 」など voice1242
≪取り上げたニュース一覧≫
菅原文太さんが死去。 香港民主化デモ 強制排除で学生と警察隊が衝突

統一地方選挙での与党大敗を受け、台湾内閣が総辞職

NHKニュース
Mustafa Alvaz

香港 デモ隊と警察の間で大規模な衝突  
12月1日 4時39分                   
民主的な選挙の実現を求める学生らが抗議活動を続ける香港で、
政府庁舎を取り囲もうとしたデモ隊と警察の間で大規模な衝突が起き、
多数のけが人や逮捕者が出るなど、
混乱は収まる兆しが見えない状況です。

香港では、民主的な選挙の実現を求める
学生や市民らが2か月余りにわたって中心部の幹線道路を封鎖して
座り込むなど抗議活動を続けていて、
先月30日、政府庁舎前の道路で大規模な集会が開かれ、
数千人が集まりました。
集会のあと、学生団体の呼びかけを受けて
デモ隊が政府庁舎を取り囲もうとしたところ、
それを制止しようとする警察と衝突しました。
デモ隊が「道を空けろ」などと叫びながら警察の隊列に突っ込み、

これに対して警察官が催涙スプレーを吹きかけるなどして、
現場は騒然とした雰囲気となりました。
デモ隊と警察の衝突は1日未明まで続き、
デモ隊側に多数のけが人や逮捕者が出ました。
香港では、長期化する抗議活動に対して、

市民の支持や関心が低下しているとも指摘され、
先月30日夜の集会で今後の活動について
どのような方針が示されるか注目されました。
しかし、学生たちがあくまで道路の占拠を続けながら

政府側に要求の受け入れを求めていく姿勢を鮮明に打ち出したため、
混乱は収まる兆しが見えない状況です。  
 (12/01 05:51) テレ朝news
民主的な選挙の実施を求める香港のデモで、
最大拠点となっている金鐘(アドミラルティ)で
抗議集会が開かれ、
デモ参加者の一部と警察が激しく衝突しました。
 香港では、繁華街の幹線道路のデモ隊が先日、

強制排除されたことを受け、デモを主導する学生団体が、
2カ月以上占拠を続ける最大拠点の金鐘で
大規模な抗議集会を開きました。
30日夜、デモ参加者の一部が政府本部庁舎を取り囲もうとしたため、
警戒していた約4500人の警察官と激しく衝突しました。
警察が 催涙スプレーや警棒を使って
強制排除しようとして多数の負傷者が出たということです。
香港の裁判所は、
金鐘の道路占拠禁止命令を早ければ1日に出す見通しで、
警察は本格的な強制排除に向けた準備に入る予定です。
今後、さらに激しい衝突が起きる可能性もあります。

朝日新聞デジタル馬総統、党主席を辞任へ 統一選惨敗、
中台関係に影響も
台北=鵜飼啓、北京=林望
2014年11月30日22時39分
29日、台北市長選に立候補した
国民党の連勝文氏が敗北を認め、涙を流す女性=ロイター

台湾統一地方選で与党・国民党が惨敗したことを受け、
馬英九(マーインチウ)総統が党主席を辞任する見通しになったと
台湾メディアが30日、相次いで報じた。
2008年の総統就任以来、中国重視政策を推進した馬氏の指導力低下で、
今後の中台関係にも大きな影響が出そうだ。
 国民党の陳以信報道官は辞任をめぐり、
「馬主席は責任から逃げないと話しており、
3日の党中央常務委員会で議論し、公表する」
としている。
 29日の選挙では、国民党は15の県市長ポストを6に減らした。
最大野党の民進党は6から13に躍進。総得票数は国民党499万票
(得票率40・70%)に対し、民進党は583万票(同47・55%)。 
民進党が候補擁立を見送った台北市の同党支持者を加えると、
さらに差が開くことになる。
 国民党は選挙戦終盤、中韓が自由貿易協定(FTA)締結で
実質妥結したことを引き合いに、
中国との経済交流を進めないと取り残されると訴えた。
電子機器の受託製造世界最大手で、中国に多くの工場を持つ
鴻海(ホンハイ)精密工業郭台銘会長も
国民党候補の応援に駆け付け、理解を求めた。
 馬政権下で中国と20余りの経済協定を締結したが、
サービス業を開放しあう
サービス貿易協定をめぐって
台湾社会で影響が大きいと批判が噴出。
3月の立法院占拠の「ひまわり学生運動」につながった。
その後、協定審議が立法院で進まなくなり、
馬政権は焦りを強めていたが、
惨敗でいまだ理解を得られていないことがはっきりした。
 中台間では、サービス貿易協定の次に結ぶ
貨物貿易協定や、出先事務所の相互設置などの話し合いが行われている。
だが、野党・民進党は中国への過度の依存を批判しており、
馬政権は今後、対中政策の推進が難しくなるとみられる。
台湾紙・旺報は、
「車輪は回るが、車は前に進まなくなる」と
中台関係の全面停滞を予測する国民党幹部の言葉を伝えた。
 一方、30日の中国各紙は、
選挙結果を国営新華社通信などの配信を使って控えめに伝えるだけ。
低調ぶりが、逆に中国が受けた衝撃を印象づけている。
特に台北市長選で無所属の柯文哲(コーウェンチョー)氏に敗れた
国民党の連勝文(リエンションウェン)氏は、
党重鎮で中台接近に役割を果たした連戦氏の長男。
連戦氏の影響力も低下するとみられ、中国に重く響きそうだ。
 中国共産党は将来の民進党の政権復帰も視野に、
同党との交流も始めていた。
しかし、民進党とも一線を引いた柯氏の躍進は、
政党にとらわれない新たな台湾の「民意」の台頭を示す。
既存の民主派政党にしびれを切らすように
学生が中国に反発した香港情勢もあり、
「第三極」の伸長には神経をとがらせている。
 中国の習近平(シーチンピン)国家主席
9月の台湾政治団体との会談で
「(日本による植民地化や中台の分断統治など)
特殊な歴史的境遇から生まれた台湾同胞の心情と社会制度を尊重する」
と述べ た。
経済の恩恵で統一を促す政策の限界が浮き彫りになり、
台湾市民に根強い中国不信を薄める必要が課題として鮮明になっている。
(台北=鵜飼啓、北京=林望)
台湾の統一地方選で惨敗し、記者会見する
国民党の馬英九総統=29日、台北市(共同) 
産経ニュース
2014.11.30 20:00更新 1/2ページ2/2ページ             
【台湾地方選】 馬総統、党主席辞任の見通し
【台北=田中靖人】
台湾で11月29日に投開票された統一地方選で与党、
中国国民党が惨敗したことを受け、
馬英九総統が党主席を辞任する見通しとなった。
国民党の陳以信報道官は30日、産経新聞の取材に、
「馬総統は地位に恋々とせず、負うべき責任を取る」と辞任を示唆した。
台湾メディアは30日、 
馬総統が3日の党中央常務委員会で党主席を辞任するとの
見通しを報じている。
 22ある県・市長ポストのうち、国民党は改選前の15から6 に減らした。
このうち6直轄市では、市長職を握っていた4市のうち、
事前に苦戦が伝えられた台北、台中に加えて桃園も落とした。
総得票数は、国民党499 万票(得票率40・7%)に対し、
野党の民主進歩党は583万票(同47・55%)で、
2016年の総統選で政権を失う可能性が現実味を帯びている。
  事態を受け、江宜樺行政院長(首相に相当)
が11月29日夜に辞任したのに加え、
1日には閣僚や政治任用の次官ら計81人が辞職する見通しとなった。
地方選の結果を理由に行政のトップ以下が
引責辞任するのは史上初めてという。
党では曽永権秘書長(幹事長)が辞任を決めた。
台北市内の国民党本部では11月29日夜、
支持者が馬総統の党主席辞任を求めて
怒号を上げるなどした。馬総統は大敗を謝罪したものの、
「私の責任は(党)改革案を早急にまとめることだ」と
党主席としての進退には言及しなかった。
  08年5月に総統に就任した馬氏は、
党内を掌握するため09年10月、党主席にも就任。
国民党は13年11月の党大会で党規約を改定し、
現職の総統は任期中に党主席を兼務すると規定した。
馬氏が地方選の敗北を想定し、
党内権力の維持を図ったとみられていたが、
予想外の惨敗で、馬氏が辞任は不可避と判断した 
可能性がある。陳報道官は
「党規約上の問題は現段階で検討していない」と述べた。 

検索キーワード「台湾」に一致する投稿を関連性の高い順に表示
検索キーワード「台湾 馬英九」に一致する投稿を関連性の高い順に表示

0 件のコメント:

コメントを投稿