慰安婦問題について、いろんな報道: 農村に巨大な毛沢東像 撤去、中国河南省、高さ36メートル。遠藤誉、サンフランシスコから「南京事件」イベントに関するメール・中共老幹部が認めた「毛沢東の真相」――日本軍との共謀・言論弾圧を強化する中国 ――80歳、鉄流氏拘束とウイグル族学者の無期懲役。

Translate

2016年1月9日土曜日

農村に巨大な毛沢東像 撤去、中国河南省、高さ36メートル。遠藤誉、サンフランシスコから「南京事件」イベントに関するメール・中共老幹部が認めた「毛沢東の真相」――日本軍との共謀・言論弾圧を強化する中国 ――80歳、鉄流氏拘束とウイグル族学者の無期懲役。

中国河南省の農村に設置された
巨大な金色の毛沢東像が突然、撤去された。
共産党機関紙・人民日報傘下のニュースサイト「人民網」が8日、報じた。
許可を得ずに建設したことを地元政府が問題視したとされているが、
世界中で報道されてからすぐの撤去となり、
国内外で臆測を呼んでいる。
毛沢東像は高さ36メートルで、表面が金色に塗装されていた。
昨年12月にほぼ完成したという。
今年に入り写真付きで報じられると、
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて拡散され、
世界中から注目を集めていた。
 像の総工費は300万元(約5300万円)弱で、
地元の実業家や村民などが出資したという。
人民網によると、地元政府は
「登記や審査を経ておらず、既に取り壊した」としている。
 像が設置された河南省では
毛沢東氏の経済政策「大躍進」の失敗により、
多くの餓死者が発生した。
一方、強い指導力で近代中国の礎を築いた
毛氏の評価は中国国内でも分かれており、
今回の判断につながったとみられる。
中国河南省開封にある農村にカリスマ的指導者、
毛沢東の巨大な座像がお目見えした。
全身が金色に塗られ、高さは36.6メートル。
現地の農民や企業家が出資し、
約300万元(約5500万円)をかけて造られた。
中国メディアが5日までに伝えた。
 鉄筋コンクリート製で、ひざの上で両手を組みながら座っている姿。
昨年3月に着工し、12月におおむね完成した。
足場が組まれたままの状態だが、
大勢の人がやって来て写真に収めているという。(北京共同)
発信地となっているサンフランシスコのチャイナタウン(写真:アフロ)
サンフランシスコから「南京事件」イベントに関するメール 
2015年12月4日 7時0分配信 ヤフーニュース
遠藤誉 | 東京福祉大学国際交流センター長、
筑波大学名誉教授、理学博士
サンフランシスコから南京事件のイベントに関するメールが来た。
全世界に英語で発信している。
中国大陸では12月13日に迎える2回目の国家追悼日として
十大ウェブサイトが連携してオンライン追悼を行なう。

◆サンフランシスコから届いたメール
日本時間の2015年12月3 日、
サンフランシスコの「世界抗日戦争史実維護聯合会」
(Global Alliance for Preserving the History of WWII in Asia)
事務局からメールが来た。
「南京大屠殺索賠聯盟(南京大虐殺賠償請求聯盟)」
(The Rape of Nanking Redress Coalition)と,
サンフランシスコ(旧金山)抗日戦争史実維護会
(the Alliance for Preserving the Truth of Sino-Japanese War )
との共同開催でサンフランシスコ時間12月4日に「南京祭」を開催するという。


以下は届いたメールの画像である。
不鮮明だと思うので、内容を列挙する。
Press Release
December 3, 2015
RNRC Press Conference
To Announce
2015 Nanjing Ji Program in San Francisco
What:The Rape of Nanking Redress Coalition (南京大屠殺索賠聯盟), 

the Alliance for Preserving the Truth of Sino-Japanese War 
(舊金山抗日戰爭史實維護會) 
and the Global Alliance for Preserving the History of WWII in Asia
(世界抗日戰爭史實維護聯 合會) 
will jointly hold a press conference to announce the details
of the program for the 20th Nanjing Ji (南京祭) in San Francisco.
Where:Chinese Culture Center (舊金山中華文化中心),

3rd Floor, 750 Kearny St., San Francisco; website: 
http://www.c-c-c.org/ (map)
When:11:00am on December 4, 2015 (Friday)
と書いてある。

その下には「南京大虐殺」に関して中国側が主張する内容が述べてあり、
「日本政府はこの事実を認めることを拒絶し、謝罪することも拒絶し、
その責任を負うことも拒絶している」と糾弾している。
そのため生存者も含めてパネル・ディスカッションを行うそうだ。

2015年にUNESCOの世界記憶遺産に登録することに成功したことと、

2017年には 
the memory of the WWII Japanese military sexual slavery system
(第二次世界大戦における日本の従軍慰安婦制度の記憶)を
多くの国の協力を得て
必ず UNESCOの世界記憶遺産に登録させることも強調している。

南京事件も慰安婦問題も、

主たる発信地はサンフランシスコだ。

ここには本来、台湾から逃れてきた華人華僑が多かったため、

中国の民主化運動を支援する団体が形成されていた。
 しかし1992年以降の「92コンセンサス」による両岸(中台)の
和平統一運動が始まってから、北京政府の懐柔により、
今ではほとんどが北京政府寄りに なってしまった。
むしろ北京政府に代わってロビー活動を行ない、
政治資金や票田に魅力を覚える米議会議員たちを支援して、
米議会を動かすほどの力を持つよ うになっている。

その意味で、中国(北京政府)と

「アメリカ」はつながっているのだ。

しかし当のアメリカ政府の姿勢は微妙で、

戦後は日米同盟があるとしても、戦時中は日本に原爆を落として
「戦争犯罪人・日本」を罰した経験を持つ。
この懲罰の正当性を強調する意味においては、
在米の華人華僑が南京事件に関して活動を活発にすることに、
それほど否定的 ではない。

むしろ、日本が「戦争の反省」を必ずしも十分に行なわないことによって、

日米同盟の片方であるアメリカの立場が国際社会で悪化することは、
何としても避けようとしている。

しかし、中国は日本に

「戦争犯罪者」としての歴史カードを突きつけることによって、
アメリカを凌駕し、世界のナンバー1になろうとしているのである。 

◆中国の十大ウェブサイトが連携して南京事件哀悼
11月30日、南京市のある江蘇省のウェブサイトは、

南京事件が起きた12月13日に
「十大ウェブサイト連動オンライン南京大虐殺犠牲者哀悼」イベント」 
を開催すると報道した。

国家公祭網(網:ウェブサイト)、新華網、中江網、

竜虎網、南報網…などが提携して、
全国一斉に第二回目となる
南京大虐殺犠牲者国家哀悼日」記念行事を行う。

6.7億人のネットユーザーがいる中国では、

特定の地点で行うよりも、効果が高い。
ネットユーザーの圧倒的多数が若者なので、
思想教育という面においても力を発揮する。

10月13日付の本コラム

<毛沢東は「南京大虐殺」を避けてきた>でも述べたように、
中国建国の父・毛沢東は南京事件に触れるのを避けてきた。
教科書にも南京事件に関する内容を掲載させないという徹底ぶりだった。
その理由は当該コラムに書いた通りだ。

それが今では、情報戦あるいは心理戦とでも言おうか、

国際社会を真っ赤に染めた全世界的行事になっている。

中国のこの凄まじい戦略に対して、

日本の外交はいかなる外交戦略を実行しているのだろうか。

筆者が「毛沢東が日本軍と共謀していた事実」を追跡して発表しても、

それがどれだけ大きな外交力を発揮するのかに関して、
十分には気付いていないのではないかと懸念する。

日本が日中戦争時代に行った戦争行為は

決して肯定されるべきものではないし、
したがってそれに対する謝罪も償いも日本はしてきた。

その反省と、日本軍と共謀していた中国共産党が統治する国家・中国が、

いま歴史認識に関して言う資格はないこととは別物だ。

それを区別する良識を日本人が持っていることを信じている

(ノーベル平和賞受賞者である劉暁波が主張している事実を、
日本にいる中国人も理解することができるものと期待する)。

その上で言うが、

日本は「毛沢東が日本軍と共謀していた事実」を軸として論理武装をし、
国際社会における共通認識を変えていく努力を
「国家として」していかなければならないのではないだろうか。

少なくとも、いま世界で何が起きようとしているのか、

情報戦と心理戦という意味で、事実を見極める目を持ってほしい。

検索キーワード「サンフランシスコ 南京事件」に一致する投稿を関連性の高い順に表示
2015年10月31日土曜日
続・慰安婦騒動を考える、エ ミリー・ムラセ
慰安婦決議の修正図るも潰される(サンフランシスコ)、
中韓国系、反安倍キャンペーン。反日中韓系団体、
安倍首相車列を大歓迎と必死に中韓を擁護する朝日新聞。
サンフランシスコ日本領事館前で中韓系が反日ヘイトデモとあるが、
3月末に領事館は他に移転していた・・・。

2015年10月6日火曜日
【歴史戦】 サンフランシスコ慰安婦碑はなぜ採決されたのか?
[桜H27/10/6] 。慰安婦像設置で修正案すら踏みにじる 
市議は支持者とおそろいTシャツで採決 在米邦人「ただ絶句するだけ…」。
#慰安婦碑決議を採択 米#サンフランシスコ市、中韓共闘を前に
反対派日本人に広がる無力感。マイケルヨン氏
 #サンフランシスコ。小山エミ氏。その他。

2015年8月16日日曜日
米に「抗日戦争記念館」、 中国国外で初のオープン
サンフランシスコの中華街…。「中国が真の勝者と知らしめる」。
米サンフランシスコに「抗日記念館」計画、
台湾の外省人系のローレンス・ファン(中国名・方李邦琴)氏。

2015年5月11日月曜日
南京事件「虐殺30万人」に疑念 日本軍元少尉の日記が明かす
「士気」と「規律」、中国匪賊の「蛮行」。
習主席が「南京で30万人殺害」と盛った数字で国家哀悼日行事でウソをつく。
撤去方 針のはずが…一転「南京事件」映像展示へ ピースおおさか。
【水間政憲】南京大虐殺陥落!本多勝一、写真捏造を認める![桜H26/9/18]  

2014年12月26日金曜日
【歴史戦 第8部 南京「30万人」の虚妄(3)後半】 
「40万人虐殺」米の教科書に堂々と載る屈辱 誤りは断てるか。
【歴史戦 第8部 南京「30万人」の虚妄(3)前半】 
アイリス・チャンの“業績”を踏襲せよ! 「ホロコースト」と結びつけ反日攻勢
 
中共老幹部が認めた「毛沢東の真相」――日本軍との共謀
2015年11月24日 7時0分配信 ヤフーニュース
遠藤誉 | 東京福祉大学国際交流センター長、
筑波大学名誉教授、理学博士
筆者が『毛沢東 日本軍と共謀した男』の内容を
全て北京にいる中共老幹部に告げたところ、絶賛してくれた。
「誰かが書かなければならなかった。
中国人も書き始めたが、
日本側の決定的証拠がなかった」と彼は言った。 

◆党史の闇を明らかにしようとする動き
いま中国では水面下で、中国共産党(中共)の歴史、

すなわち「党史」に関する
闇を明らかにしようという動きが出ていると、老幹部は言う。
隠された党史の証拠は
奥深い档案(ダンアン)庫(ファイルがしまってある倉庫)に眠っており、
扉は閉ざされたままだそうだ。

生き証人がまだ存命のうちに、

なんとか抗日戦争中の中共の動き、
特に毛沢東の言動に関する証拠を引き出そうと、
国内外の研究者が綱渡りのような奮闘を続けている。

注目されている本の中に謝幼田氏が書いた

『中共壮大之謎――被掩蓋的中国抗日戦争真相』 
(中共が強大化した謎――覆い隠された中国抗日戦争の真相)
(2002年、明鏡出版社)がある。
謝幼田氏は1980年に四川省にある社会科学院で仕事をし、
1987年からアメリカのスタンフォード大学フーバー研究所に行き、
長いことスタンフォード大学の客員教授をしていた中国人歴史家だ。

筆者が『毛沢東 日本軍と共謀した男』の執筆を始める寸前に、

その日本語訳
『抗日戦争中、中国共産党は何をしていたか
……覆い隠された歴史の真実』(2006年、坂井臣之助訳、草思社)
までがあることを知った。
そこには筆者が独自に描こう としていた
中共スパイ・潘漢年袁殊らのことが、中国側の視点から描かれている。

謝幼田氏は、

「毛沢東は中共スパイを日本外務省の岩井公館や
日本軍部の梅機関に派遣して、国民党軍の軍事情報を高く売り渡し、
中華民族を裏切っていた」という事実を、戦闘を中心に書いている。
岩井公館や梅機関に関しては11月16日付の本コラム 
「毛沢東は日本軍と共謀していた――中共スパイ相関図」 
をご覧いただきたい。

謝幼田氏の本に関しては中国語のネットには数多く転載されており、

たとえば「中国最大の売国奴は誰だ?」(余傑氏)などがある。

2015年11月21日付けの

「自由中国」にも、謝幼田氏の本の論考が掲載されている。

謝幼田氏以外にも、中国の著名な歴史家であり

思想家でもある辛コウ(サンズイに景と頁) 年氏は、
毛沢東の秘書だった李鋭が「(抗日戦争中)毛沢東は
日本軍と協力して国民党軍を挟み撃ちしようとした。
だから、日本軍に、より多くの地域を占領さ せてこそ“愛国”だ
(その方が日本軍とともに
国民党軍を挟み撃ちしやすい)」とさえ言ったとして、
いかに毛沢東が日本軍と共謀していたかを証言している。 
これは2015年9月4日の 
「抗日戦争中、誰が本当に国を守ったのか?」に載っている。

当時の従軍記者の手記なども公開されており、

多くの情報が「日中戦争期における毛沢東の真相
を明らかにするようになった。

中国大陸のネット空間の検索サイト百度(baidu)で検索しても、

2014年8月3日という割合に最近のものとして、
「毛沢東は日本の侵略に感謝していた」という論考が、
削除されずに残っている。

驚くべきことに、この内容は決して中共流の

「毛沢東のユーモア」といった弁明的論考ではなく、
「なぜ感謝したか」が、前述の李鋭の言葉とともに、
「毛沢東と日本軍との共謀」という文脈で書かれていることだ。
毛沢東の医者だった李志綏氏が書いた
毛沢東回顧録』の中にも、毛沢東が言った
「もし日本が中国を侵略していなかったら、
われわれは国共合作をすることができず、
そうなると我々は発展する ことができずに
最後の勝利を得ることはできなかった」
という言葉があると記してあると、指摘している。 

さらにこの「毛沢東は日本の侵略に感謝していた」の記事には、

抗日戦争時に戦死した国民党軍側の将軍206人に対し て、
八路軍(中共軍)は1人しかいないとして、その名前を全て列挙している。
マレーシアに渡った華人が書いたもののようだが、
それが中国大陸のネット空間 で削除されてないことは注目に値する。 

◆日本側資料を結びつけたのは初めて
李鋭は、筆者が尊敬する中共老幹部の中の一人だが、

今も直接連携を保っている別の老幹部は、
「これまで中国側の証言は数多く掘り起こされているが、
実は日本側にその記録があるかないかが、
最も大きな関心事だった」として、
筆者の発掘を高く評価してくれた。
前述の「毛沢東は日本軍と共謀していた――中共スパイ相関図」
 に述べたように、岩井公館の岩井英一氏が『回想の上海
(「回想の上海」出版委員会による発行、1983年)という本の中で、
潘漢年が日本軍側に「中共軍との間の停戦」を要望したことが
明記してあるのを発見したからである。 
これこそは多くの歴史家が待っていたものだよ、と励ましてくれた。
早く中国語に翻訳してくれと頼まれたほどだ。

中国ではいま、心ある中共老幹部や歴史家たちが、

封印されたままの党史の発掘に力を入れている。
もう存命者がいなくなり、証言できる人間も少なくなりつつあることも、
その焦りを強めている原因の一つだろう。

抗日戦争時に誰が戦ったかは歴然としている。
中国共産党内でも、8月3日の本コラム 

「兵力の10%しか抗日に使うな!――抗日戦争時の毛沢東」 
に書いた事実は、(秘かな)基本的認識になっていると、老幹部は言った。
「中共軍は国民党軍の1000分の1も、
日本軍と戦ってやしないよ!」と語気を荒げた。

また筆者が 

「兵力の10%しか抗日に使うな!――抗日戦争時の毛沢東」 
で注目した「洛川会議」以外に、もっと決定的な会議があると、
当時の「ある秘密会議」の名称を教えてくれた。

これは中国共産党員も開けない扉の中に封印されているそうだ。

そのことを指摘する老幹部の勇気には感心した。

むしろ、ほんの一部ではあるが、日本人の方が

中宣部(中共中央宣伝部)のプロパガンダに
洗脳されてしまったままでいるという側面は否定できない。
中共老幹部のように真正面から
中共の党史に向かい合う必要がこんにちまでなかったため、
自分の歴史認識が洗脳されていることにさえ気づかない人が、
一部にだが、いるのではないかと懸念する。

中国人歴史家たちも命がけで

筆者と同様の事実を別の角度から書いており、
100歳前後の中共老幹部が正直に
「日本軍と共謀していた毛沢東の真相」を肯定していることに注目し、
既成概念の殻を破る勇気を持ちたい。

(なお、言うまでもなく、それによって

決して日中戦争における日本軍の行為を正当化するものではない。
客観的な目で事実を直視し、
正しい歴史認識を持とうと言っているだけである。)

2015年12月1日火曜日
【断舌一歩 手前】漢奸はどっちだ? 
日本軍と連携した毛沢東と反日を煽った江沢民。
江崎道朗氏講演会「中国共産党による対日工作」。 
ニューズウィーク、遠藤 誉氏・毛沢東は日本軍と共謀していた
 ――中共スパイ相関図(中華人民共和国はいかにして
日本軍を利用しながら誕生したのか)。 
池田信夫氏、日本軍の最大の罪は毛沢東に政権を取らせたこと。 
毛沢東は「南京大虐殺」を避けてきた

2015年12月3日木曜日
ノーベル平和賞の劉暁波氏が書いた「中共による抗日戦争史の偽造」
・81歳の鉄流氏が日中戦争時代の毛沢東を批判 
―懲役刑を受けている獄中老人、遠藤誉氏。
ワシントンの中国大使館前を「劉暁波通り」に 産経新聞 

言論弾圧を強化する中国
――80歳、鉄流氏拘束とウイグル族学者の無期懲役
2014年9月24日 0時26分配信 遠藤誉
9月14日、親しくしていた鉄流氏(80歳)が拘留されたばかりだ。
23日にはまた、
ウイグルの経済学者、イリハム・トフティ氏の無期懲役判決が出た。
習近平はなぜここまで言論弾圧を強化するのか。 

◆劉雲山を批判して拘束された鉄流氏
1935年生まれの鉄流氏は、

57年の反右派運動(五七運動)で毛沢東を批判したとして逮捕され、
23年間も牢獄生活を送った経験を持っている。
毛沢東は56年に「百花斉放 百家争鳴」方針を打ち出し、
「何でも自由自在に自分の意見を発表しなさい」
と知識層に呼びかけた。

よろこんだ作家や記者あるいは各界の知識層は毛沢東を信じ、

本気で自分の意見を発表した。
ところがそれを見た毛沢東は、あまりに自分に対する批判が多いことから、
翌年の57年には「反右派運動」を展開して、
意見を発表した者をことごとく逮捕し、労働改造所に投獄してしまった。
その数、中国政府発表でも約55万人。
被害者側の発表では300万人。
いずれにしても生き残った者はわずかで、
その数少ない生存者の中に鉄流氏がいた。

鉄流氏は80年に名誉回復されて出獄したものの、

つねに公安から監視されながらの毎日だった。
もともと新聞記者をしていた鉄流氏は、
又もや逮捕されることを恐れて文筆を断ち、商売を始めた。

しかし正義感を抑えきれず、商売で貯めた資金を基にして

2010年には「鉄流新聞基金」を設立。
言論弾圧や人権侵害を受ける記者や作家の支援活動を始めた。

そのかたわら、『往事微痕』という小冊子を編纂し、

定期的に刊行している。
生き残った「五七老人(五七運動の犠牲となった老人)」が
「往事(過ぎ去った日々)」の「傷痕」を、
自分の実体験を通して書き残した記録だ。

それをどうか日本で出版してくれと筆者は

頼まれているのだが、
なかなか時間が取れないまま、こんにちに至っている。

鉄流氏は毛沢東を恨んでいるものの、トウ小平を擁護し、

習近平に関しては非常に高く評価している。
ただその中で も、チャイナ・セブン
(習近平政権の中共中央政治局常務委員7名)の一人で
思想や言論の統一を担当する劉雲山に関しては、
かなり激しく批判している。
その文章をネットで公開したために、
鉄流氏は「争いや面倒を引き起こした罪」で
9月13日の夜に当局に連れて行かれ、14日に拘留が決まった。

パソコンも押収されたというから、筆者との往復メールもまた、

すべて当局の手に掌握されてしまったのだろう。
筆者はまちがったことを書いているとは思っていないので、怖くはない。 

◆習近平はなぜ言論弾圧を強化するのか?
ウイグルの経済学者イリハ ム・トフティ氏については、

筆者は直接の交流があるわけではないので、
ニュースで伝えられていることや中国語で書かれた
人権団体の情報以上のことは知らな い。
しかし少なくとも、穏健なイリハム・トフティ氏は
ウイグルの独立に賛同はしていないし、独立を煽動もしていない。
人権を守ろうと、ネットでウイグル人 の実情と無実を公開しただけだ。
それなのに新疆ウイグル自治区ウルムチ市の中級人民法院(地裁)は、
「独立を煽動した」として「国家分裂罪」で彼に無期懲役刑を言い渡した。

このことに対して国際社会は主として

「中国ではウイグル情勢が厳しいので、見せしめのために
無実のイリハム氏に重い判決を与えたのではないか」
といった類の分析をしている。
その側面はあるだろうが、
筆者にはどうも納得がいかないものがある。

それならなぜ、80歳にもなる鉄流氏を

拘束したりするのかという疑問に
回答を与えることができないからだ。

鉄流氏もまた穏健で、いかなる挑発をしたこともなく、

ましてやデモなどを呼び掛けたこともない。
ただ単に、自分 の考え方をネットで公開したり、
「五七老人」とともに過去に経験した実体験を残したり、
人権問題で不当に苦しめられている人たちに
支援の手を差し伸べているだけだ。

「生き残っている」ということが闘いであり、

勝利なのだと筆者に言い、
よく北京の老人クラブで体を鍛えていた。
これだけで、80歳になってもなお投獄される。
習近平は何を恐れているのか?

毛沢東は「共産党政権を維持するために必要なものが二つある。

それは銃口とペンだ」と言っている。

中国はいま、「銃口」は十分に強化しつつある。

しかし「ペン」の力はいまや、

共産党による思想統一ではコントロールしきれない。
一人の庶民が書いた情報は、
インターネットを通して全世界に瞬時に広がっていくからだ。

習近平は共産党幹部のあまりの腐敗が人民の心を

共産党から離反させているのを恐れて、
人心を引き留めようと激しい反腐敗運動を展開している。
それはたしかに人民の心を惹きつけはしたが、
しかし言論の弾圧は、
腐敗以上に人心を共産党から離反させていくのではないだろうか。

「銃口」は掌握できても、「ペンの力」はコントロールできない。 

弾圧すればするほど、それは「見せしめ」とならず、

さらなる「ペンの力」に転換していくのではないかと筆者は信じる。
人は心の奴隷にだけはなれないのである。尊厳こそが最強の力だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿